2006.Sep.22 Hua him.Thailand
|
タイへ仕事で来て2週間が経つ。
実はタイを訪れるのは3回目。過去2回は旅行者として。今回は曲がりなりにも首都バンコクに住み、仕事を持ち、この国で生活することになった。
さすがに何かの縁がある土地なのかなと思う。
なんとなくタイのイメージは持っているものの、改めて自分がいる国の地図を眺めてみる。
とにかく水が豊富だ。それこそ網目のように川が流れている。僕がいるバンコクには、チャオプラヤー川という大きな川が流れていて、「蛇行」という言葉がピッタリとあてはまる。
去年の洪水が記憶に新しいけど、これだけ蛇行していたら増水すれば水があふれやすい形状であることは分かる。日本の都市の川を地図で見ると治水工事が行われているため、川のうねりは緩やかになり、洪水は少ない。
こういう現状をただの「発展途上国だから」と片付けるのは簡単。でも、逆をいえば「自然の川の形が残っている国」ということになる。
何が言いたいのか。
僕はこの国を「日本にないものをたくさん持っている国」「日本がかつて持っていたものたくさんを持っている国」だと思っている。便利だとか経済活動が盛んだとかというバロメーターではなかなか出てこないけど。
じゃあ、○○年前の日本かと言えばそうじゃない。現在の日本より進んでいるものだってある。
どんな所でも、どんな場所でも、今の自分の身にならないことはない。
「不便だ」とか「日本と違う」ことを楽しみたい。そう思うだけで、毎日目を開けているだけで面白くて仕方がない。電信柱やゴミ箱ひとつとっても僕にとってはテキストであり、遊び道具だ。
だから、例え砂漠で生活することになっても僕は毎日楽しい。
きっかけは仕事で来たけれど、少しでもいいからこの国の良いところを日本に取り入れられたらと思う。
この国を通して日本を見てみたい。