11/30/2012

fake_myself

23.Nov.2012     Sumida.Tokyo.Japan




日本に帰ってきてから、身の回りに魅力あるものが少ないと以前にも増して感じる。

何かが抜けている。

何かを忘れている。

そんな時、墨田区の町工場を見学して回る機会があった。

小さな空間に凝縮されたモノとしての厚み、そして厳しい環境の中で養われたヒトとしての厚みは、職人の血をひく自分にはとても魅力的だ。

日本には良いモノが沢山ある。


ただ自分が見えてないだけだ。

どこに行っても偽モノはある。

そんな事言いながら、また自分はカッコつけ始めてないか?
自分自身に偽りがないか?


モノと真正面に向き合う人達を見ると、僕もそんな人達と仕事をさせてもらえるようになりたいと思う。


11/22/2012

脳裏

19.Nov.2012     Bangkok.Thailand




帰国した日の夕方、雨が降った。

バンコクの喧騒の中で聞いていた、人工物に落ちる雨音から、日本の田舎の木の葉に落ちる雨音に変わる。

以前、次に日本で雨を見る時どう思うだろうかと考えてたけど、雨音や乾燥して冷たい空気はタイとは全く違う。
ただ、それ以外は何だかぼんやりしてしまってよく分からなかった。

帰国後、会う人会う人に「行く前と全然違って誰だか分からない」とか「日本人に見えない」とか言われる。
多少日に焼けた程度では大して変わらないと思うんだけど。
でも、考えてみればバンコクに滞在してた後半は、街中を歩いているとタイ人にタイ語で話しかけられるようになってた。

少なくとも日本人ぽく見えなくなってたのかもしれない。
とにかく、雰囲気が変わったんだろう。

今現在でも、頭の中で何か形のないモノがある。

それが何なのか、全く分からない。
でも、とても大事なものだという気がする。





11/10/2012

雨水

10.Nov.2012     Bangkok.Thailand




覚悟が決まると頭の熱が急に下がってくる。

今、こうして吸ってる空気も、音も匂いも全てが明日には過去のものになり、思い出になり、その記憶はどうやっても薄れていく。

だから、自然と未来のことに目を向けるようになったようだ。

この場所で経験したことは、この国の人や長く住んでる人達にしてみたら、掌に落ちた雨水くらいのものかも知れない。

でも、この雨水はどこでも手に入るものではないし、今しか得られないもの。
これをどう生かすかは自分次第。
現時点ではどうすればいいのか全く分からない。
しばらく時間が必要みたいだ。

僕は精一杯この国で過ごしたと思っている。

写真の交差点は、僕がいた部屋から見えていたもの。
どこに行くにもここを通っていった。

今、僕はまたこの交差点の真ん中に立ってどの道に行くのか考え始めている。

沢山の思い出と沢山の宿題を持って。

11/07/2012

刻々と

28.Oct.2012     Bangkok.Thailand




「The last day」が近づいてくる。

目を閉じている時間が惜しい。

目を開いている時間も惜しい。

だから、何かを残そうと思って歩き回って闇雲にシャッターをきってみたり。


最初から毎日が「The last day」なのに。


11/06/2012

Originally

3.Nov.2012     Lan island.Thailand




遠くから見るとこんなにきれいなのに。
昔はこうじゃなかったのに。
でも、いつを基準として?

自分は矛盾だらけの生活をしていると思うことがある。