10/31/2012

願い

24.Oct.1012     Bangkok.Thailand




2012年10月24日。
バンコクではヒンドゥー教のお祭りがあった日。
いつもよりさらに幸せな時間を過ごした。


最初はヒンドゥー教のことを書こうと思って調べてみたけれど、僕にはとても複雑で出来そうもない。

背伸びはしないほうがいい。
だから、わずかな時間だけどヒンドゥー教の人たちに触れ合って考えたことを少し書こう。

一体僕は彼らの何を知っているんだろう?

神の形。信者の数。歴史、、、
予備知識は大事なのに、彼らと過ごした時間はすっかり忘れてしまった。
見知らぬ外国人を招き入れてくれるやさしさ、明るさ。
お祭りだから特別だったのかもしれない。
それでも、彼らの一部に触れたことで、自分の先入観は吹っ飛んでしまった。

自分達の祝い事を分かち合いたいという気持ちなんだろうか?

それとも、たまたま僕を見かけたから?
理由は何でもいい。
とまどいながらも祈り方を教わり、ぎこちない動作で線香をあげる。
それだけで彼らは喜んだ。
そして輪の中に入り、たわいのない話をし、踊り、祈りを捧げる。

願いは僕にも沢山ある。

仕事のこと、家族のこと、自分のこと、、、
そして、僕には新しく一つの願いができた。

どうか、この国や旅先で出会った人達といつまでも繋がらせていてくださいと。

10/28/2012

Ayutthaya

7.Oct.2012     Ayutthaya.Thailand     




少し前になってしまうけれど、アユタヤを12年ぶりに訪れた。
去年の洪水の跡が家の壁に残り、その被害の大きさを思わせる。

アユタヤの遺跡も12年の間にひどく老朽化が進んだように思える。

洪水のせいだけなのかどうかは分からない。
遺跡は修復の真っ最中だ。


それを見てふと思う。
形だけ整えれればいいのだろうかと。


偉そうなことを言ってしまったけれど、これは自分への戒め。

モノを作る仕事に関わることはどういうことなのか?
何が大事なのか?

なぜ作るのか?

自分にはとても壮大すぎてカッコいい答えは出てこない。

でも、僕はモノを作ることしか出来ないから、答えなんて出てこなくてもそれを考え続ける人間でありたい。









10/27/2012

移ろい

25.Sep.2012     Bangkok suburbs.Thailand




バンコクでは雨季が終わり、乾季が訪れる。

僕は来年の今頃にはもうここにはいない。

次に日本で雨を見るとき、何を思うんだろうか?



10/21/2012

Laos_02

14.Oct.2012     Vientian suburbs.Laos





コミュニケーションって一体なんだろうと思う。
自分は特にそれがうまいわけではない。語学が堪能なわけでもない。

だから、今は日本にいるときより何とか自分の気持ちを伝えたり、相手のことを知ろうという気持ちを大切にしたいと特に思う。


ラオスで利用したタクシー運転手の青年。
英語は全くといっていいほど出来ないから、モロに日本語とラオス語とジェスチャーで会話した。
それでも、僕と彼は周りの人がすごく仲良しに見えると言われたくらい一日一緒に楽しく過ごした。
たった一日しか泊まらなかったホテルの人たちとも楽しく話せた。
僕の場合は難しい話が出来ないから話の内容は簡単だけど、それだけに自分の一番大事な純粋な気持ちで会話している気がする。

行き先の場所を聞いただけの人、手を振っただけ、微笑んだだけの人達との一瞬の時間ですらとても愛おしい。

なんだか分からないけど、自分がシンプルになっていく。

10/20/2012

Laos_01

13.Oct.2012     Vientiane,Laos




大都会バンコクから東南アジアで唯一海を持たない国、ラオスのビエンチャンへ。

賑やかな中心地から少し外れてあるこの寺院にたどり着いた時、静寂の中に虫の声とわずかに寺院内から聞こえてくるお経の声。
そこは別に秘境の地でもなんでもない。

けれど、都会の喧騒から逃れてきた自分にとって、何とも言えない神聖な空気に包まれたこの時間は鳥肌が立つほど身に染みた。

10/09/2012

最新

3.Oct.2012     Bangkok.Thailand




日本にいても流行とかには全く疎いのだけれど、タイになればまったく知らなかった。

しかし、どうやら大きな流れとしてタイと日本の最新事情はパッと見では変わらないと思う。むしろ建物など、最新のものは全体的に日本よりずっとカッコいい。法律や地震の関係があるので、デザインの制約が大きいということを差し引いても。ここ数年開通したBTSと呼ばれる電車にしても、駅や電車の広告はにクールだ。

色んなものの仕上がりは日本ほど緻密ではないけれど、勢いのあるデザインは圧倒的にすごい。日本は先進国だと言われているけれど、ここだけ見たら「ホントですか?」と言いたくなる。

そんなことを思っていたけれど、もちろん日本の面白さを改めて感じることもある。

バンコクの多くの服装は日本人が着ているものとそれほど変わらず。ただ、日本のファッションはかなり多岐に渡り、独自の発達があるという印象だ。いわゆる古着だったり、○○ガールだの、何とかだの何とかだの何とかだの、、、とにかく色んなジャンルがある。

バンコクには多くの外国人がいるにも関わらず、それほど多様な感じは今のところしていない。ニューヨークやロンドンにもいったけれど、日本ほどではなかった。

よく言われていることだけど、自分の目で確かめて改めてそれは思う。





10/01/2012

視野

21.Sep.2012     Bangkok.Thailand

僕が持っている知識は不勉強な為に少ない。
タイ在住者だけでなく、それ以外の国での生活が長い人達と話すと如何に自分が不勉強で視野が狭いかということが嫌というほど分かる。
色んな国の人達がいるから、考え方は十人十色。
そのような状況で長く過ごしている人達は、少なくともアジアの中で日本をどう捉えるかということを考えざるを得ないことに必ず直面してきている。

知識を得たり視野を広げるのに手遅れなんてないはず。なければ今から覚えればいい。
ただ、毎日あまり色んな情報があるので、自分でもまだ捌ききれない。
深く考えるところまではとてもいかない。
例え帰国してもしばらくは分からないんじゃないかと思う。

タイは中国系の人が非常に多い。
加えて現在タイに来る旅行者はアジアの中では中国人、韓国人は上位に位置する。
一連の報道を聞いてから、行く場所によってはちょっと気を付けないといけないのかなぁ、なんて思っていた。

そんなことが頭によぎったので、職場で祖父が中国から来たというタイ人スタッフにこの話をしたら、「全然関係ないです♪」との返事。
隣の会社の人は「韓国人がいるけど超フレンドリーなんですけど♪」だそう。

中国系だからって生まれはタイだし、この問題に対する教育を受けてないから、あくまで国外の話と捉えているのか?「それはそれ。これはこれ」なのか?
統計を取ったわけでもないので、全体の一部と考えておく。
確かに自分だったら母国と隣国の情勢を個人レベルまでいちいち持ち込んで態度を変えるなんておかしい。

ただ、このような時期に日本をどう捉えるかということについて海外に身を置きながら考え直すことは、すごく良い経験になるはずだ。