11.Dec.2012 Tokyo.Japan |
それぞれの道がある。
世間で“独自性”とか“独特の世界観”とか言われる彼らの表現は、乖離している理想と現実の間で悩み、苦しんだ末の道ともいえる。
ライブハウスのパンクロックからアコースティックの世界に入っていったミュージシャン。
当たり前のように輸入されている海外アンティークの先駆的バイヤーはロンドンでエアキャップ(いわゆる梱包材の‘プチプチ’)を手に入れたいと、ただそれだけの為に目の前のトラックを追いかけた。
アーティストは、周囲からは一見うまくいったようにみえた作品を、表現にまで至らなかったと言う。
仕事は違うけど、この日の宴には同じ匂いをもつ者たちが集まった。
まだ匂いを持たない自分はステージにすら上がれず、舞台の袖から羨望の眼差しで見ているだけ。
ぬかるみに、はまったかのように重たい自分の足は、なかなか前には進まない。
けれど、いつかチョイ役でもいいから同じステージに立ちたいと、自分の道を探すのだ。