8/10/2013

リアル

10.August.2013    The National Art Center Tokyo




話題のアンドレアス・グルスキー展へ。
自分の中に大きなインパクトがあったので、観てみたかったのです。

実際に作品と対峙してみる。

すると、遠近感がなく、日常の出来事が非日常に思えてしまう。
“でも、それも一つの現実なんだ”。
そんなものでした。

何て表現したらいいか分からない奇妙な写真群。

歪みのない均質な世界。
あるシーンをそのままスキャナーでスキャンしたと言えばいいのだろうか?
それとも、薄くスライスしてプレパラートに乗せ、真上から顕微鏡で覗いたと言う方がいいのか?

こんな奇妙な違和感と恐怖はどこかで味わった覚えがあるなぁ。。。

そんなことを考えていると、思い出した。
映画「マトリックス」を観て感じたものと同じだ。
世界をスバッと切り取って、一枚の写真に落とし込むその切れ味は、
ただただスゴい人がいるもんだと思わされました。


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追記
あんまり難しい評論家みたいな事考えなくても、ドイツ写真の生真面目そうな、
クールで、カクカクした感じが自分は好きだという事です。